子育てのヒント | 泣くのが仕事なんていう子供はいない


スーパー、ファミレス、駅や公園、大きな声で泣き叫んでいる子供の声を耳にする事がよくあります。
驚いて振り返ると、再び驚きます。
泣いている子供がそばで大騒ぎしているのに、お母さんがニコニコとお友達とお喋りしているではありませんか。
なんで知らん顔しているの?
いくら泣いたところで君の思い通りにはならないのよ…なんていう躾をしているしているつもりなのでしょうか?

一人目の娘を産んだ時、母に言われた事があります。
「抱き癖をつけないようにね」
「ちょっと泣いたくらいで抱き上げたらダメよ」
自分の母親ながら、何を言っているの?と思いました。

子供が泣いているのにはちゃんと理由があるんですよ。
寝たきりの赤ん坊だって、理由もないのに泣きません。
体調が良くて、清潔で、お腹がいっぱいで、寂しくなかったら、泣かないでご機嫌なはずです。
暇だから泣いてみようなんて子はいません。
でもね、大人が考えているよりもはるかに細かい事が気になるみたいなんです。
例えば、肌着のなかに髪の毛が1本入っているだけでチクチクしてご機嫌が悪くなるし、ちょっとした暑さでもムズがったりします。
たったソックス一枚脱がせただけで泣き止んでニコニコするなんて事もざらにありますよ。
大人が何だか眠れない夜があるように、赤ちゃんにも何だか眠れない夜もあるんです。
誰かに背中を優しくさすってもらったら、気持ち良くなってウトウトしてきた事ありませんか?
赤ちゃんの夜泣きなんていうのは、大抵そんな程度の事です。

もちろん異常な泣き方の時は、お熱があるとか、お腹が痛いとか、身体の具合が悪い事もあるので、そんな時は呑気に背中をさすっていないで病院に行ってください。

赤ちゃんだけではなく、ヨチヨチ歩きのおチビちゃんも、まだまだ自分の意思は上手に伝えられません。
今時は、子育て中の若いお母さんの為に、お子様連れでも気兼ねなく入れる飲食店や施設も多く、ベビーカー置き場やキッズスペースなどもあるようですね。
保育ルームが完備されているなんていうのもあります。

子育て中のお母さんにストレスがあるとすれば、それの解消は必要だと思いますが、ちょっと色々な事を履き違えてるお母さんが多い気がしますね。
お母さんが羽を伸ばす為の保育ルームやキッズスペースではないんですよ?
お母さんに付き合わされて、ストレスになっているのはおチビちゃんの方だと考えた事はありませんか?
大型ショッピングモールの中を、泣きながら手を引かれて歩いているおチビちゃんを見ると可哀想になります。

グズグズとチビちゃんが泣き始めたら、ちゃんとしゃがんで目線を同じ高さにして聞いてみましょう。
喉が渇いた、人混みに疲れた、暑い、飽きた、大抵そんな事だと思いますよ。
でも上手に伝えられないんです。
お母さんが分かってくれないから、泣くしかないんです。
我儘で泣いているわけじゃないんですよ。
「ごめんね、疲れちゃったね」
そう言ってまずは抱きしめてあげて下さい。
バッグの中に用意してきた飲み物や小さなオニギリ、お気に入りのぬいぐるみを渡してあげながら休憩しましょう。
もしかしたら、チビちゃんはホッとして眠くなっちゃうかもしれません。
チビちゃんを連れてお出掛けする時、チビちゃんにストレスにならないように色々と考えてみて下さい。
途中で何回か休憩させてあげられるように、時間に余裕をもって計画を立てる、飲み物や食べ物をバッグに入れておく、眠くなっちゃった時の為にベビーカーも持って行く。
別に難しい事じゃないでしょう?
お母さんが自分本意にならなければ、全部お母さんの為にもつながる事です。

子供はお母さんの所有物ではありません。
ひとりの人として、話しをして、要望を聞き、思い遣ってあげましょう。
甘やかすというのとは違います。
でもそれとの違いは別の記事で書こうと思います。

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