初めての出産 | Hello my baby!


今日は娘の誕生日、21歳になりました。
21年前の今日も暑い日でした。
出産前日の夜中の2時に陣痛が始まり、かかりつけの産婦人科に電話をすると「すぐにいらっしゃい」と看護婦さんが言ってくれました。
家でひとりで居た私は、準備していた荷物を持って病院に向かいました。
病院に着くと、検診で顔馴染みの看護婦さんが「お腹が痛いのに、そんな荷物もってぇ。後で誰かに持って来て貰えばいいのに」と陣痛で痛がる私の肩を抱き寄せてくれました。

今時の施設の整ったクリニックなどではなく、昔からある診療所のような病院です。
割烹着姿のオバちゃんが「お腹痛くても、少しでも食べなさい。産む時に力が出ないと、赤ちゃんが苦しいよ」そう言って、冷めても良いようにオニギリを持って来てくれたのを今でも覚えています。
結婚せずにひとりで子供を育てようと決めた私には、病院の看護婦さんやオバちゃんの優しさがとても嬉しかったです。

長い長い陣痛の後、娘が産まれたのは次の夜の11時半頃でした。
大きな声で泣く、小さな小さな私の家族。
もう、ひとりじゃないって思い、涙が止まりませんでした。

まだ1歳のお誕生日も迎えないうちに保育園に預け、それからは家と保育園と職場の行ったり来たり(笑)。
仕事が休みの時はお弁当を持って公園でピクニック。
決して裕福なんかではなかったけれど、すっごくすっごく幸せでした。
娘は私にとって天使そのものでした。

そんな娘も21歳になり、今では私の心配までしてくれるようになって…。
こんな歳になって色々と分かる事もあるもので、結局は子供を育てたのではなく、子供が親を、親に育ててくれたんだなぁと。

元気に健やかに育ってくれた娘に、今まで関わってくれた人に、お腹の大きな私に席を譲ってくれた若いサラリーマンのお兄さん、コンビニで娘に大福を買ってくれた見ず知らずのおじさん、駅でベビーカーをホームに運んでくれた高校生、お嬢さんに食べさせてあげてとキュウリの浅漬けを沢山くれた近所のオバサン、公園で娘にシャベルを貸してくれたお友達、みんなみんな、全てに感謝しています。

本当にありがとうございました。

夏央、お誕生日おめでとう。
今年も幸せな一年でありますように。

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