今マンガが面白いっ! 17歳の娘にススメられてハマってます『忘却のサチコ』


出産、子育て、仕事、出産、子育て×2、幼稚園、小学校、中学校、PTA役員、高校、仕事、、、娘二人分やってきて、女として母としては取り立てて忙しかったとか大変だったとかいう思いはないのだけど、呑気にマンガ本を楽しんでいる暇は確かになかった。
手のかかる子育てが一段落(そう?)した昨今、マンガ本を読む機会が度々訪れている。

高校生になりバイトを始めた下の娘が、稼いだバイト代でマンガ本(、、、コミックスというらしいが)を半大人買い(3巻くらいずつ)してくるのです。
ニコニコしながら ” 面白いよ、ママも読んでみて ” などと言ってくるので、見たフリだけでもとパラパラとめくってみる。
ビックリしたのは絵が綺麗なこと。
印刷技術や紙の違いはもちろんあるのだろうが、背景の描写がやけにリアルで、ペンのタッチがとても繊細なのです。
昭和の時代のアレとは雲泥の差。
登場人物も多く、まるでTVドラマを見ているよう。
いい大人が考えれば(こぉ~んなドラマチックな展開があるかいっ!?)みたいなストーリーだったりする事もあるのだけれど、やけにリアリティがあったりもするのです。

image

娘のススメで読んだマンガ本の中で、1967年生まれの母がグッと引き込まれたモノをちょっとご紹介しちゃいます。
タイトルは『忘却のサチコ』。
主人公のサチコちゃんは、出版社で編集の仕事をしているすっごく真面目なOLさん。
天然マジメでマイペース、猪突猛進タイプのサチコちゃんに担当された作家先生はみんなタジタジ。
優しいお母さんには “ こっちゃん “ と呼ばれている。
(この呼び名の方程式でいくと、美奈子も恵子もマリコも ”こっちゃん” じゃん)

コトの始まりは結婚式で未来の旦那様に逃げられちゃう事件。
マジメなサチコちゃんは仕事一筋で恋愛にはあまり執着がなかったのですが、逃げられて初めて自身の乙女心を自覚するのです。
改めて大切な人を失った悲しみや人を想う気持ちを味わったサチコちゃんは、ひょんな事をきっかけに、美味しいものを食べている時だけ全てを忘れている自分に気がつきます。
全てを忘れる為に美味しいものを次々と食べていく、そんなエピソードが繰り返し描かれている単純なストーリーなのですが、3分に1回は声を出して笑えます。

サチコちゃんをペットのように可愛がっている編集長、サチコちゃんと一緒に取材旅行に行きたがる女好きな作家先生、サチコ先輩が大好きなちょっとズレてる今時の後輩、などなど多彩な登場人物とともに面白エピソード満載です。
結婚式から行方をくらましてしまった彼とは再会することができるのか、、、早く娘が続きを買ってきてくれることを望んでいる今日この頃です。

『忘却のサチコ』
出版社:小学館
著:阿部 潤

コメントを残す