ここ数日で’モラルハラスメント’という言葉が浮上してきました。
タレントの三船美佳さんとその夫高橋ジョージさんの離婚騒動で耳にした言葉です。
モラル・ハラスメント、私の印象では、ズルイ人や間違った人を許さない、日本人らしい正義を振りかざした暴力なのかなという感じでした。
ネットをあちらこちらめくって調べてみると、それとはちょっと違う意味合いでした。
「お前はダメな人間だ」
「生きている価値もない」
などのような言葉や、無視をし続ける態度をとる。
何処で誰と何をしているのかなど、過剰な干渉をする。
身体的な暴力ではなく、威圧的な言葉や態度で相手を萎縮させる行為だそうです。
このような被害を受けている人は結構な数いらっしゃるようで、「被害者の会」も存在します。
特徴的なのは、被害者のみならず加害者においても、それがハラスメントだという事に気がついていない事が多いこと。
熟年のご夫婦の奥様などは、モラル・ハラスメントの説明を受けて、初めて’ウチもそうだったんだわ’と気がつく事もあるそうです。
私の友人にもそんな感じの人がいたことを思い出しました。
外から見た印象はとても幸せそうなご家庭でした。
ご主人もとても穏やかで真面目な印象、子供が同年だったこともあり、夏になるとキャンプに誘って頂いたりバーベキューをご一緒したりしていました。
奥様である私の友人は、明るくおしゃべり好きでとても可愛らしい人でした。
今思えは、時々寂しそうな顔を見せるどこか影のある感じではありました。
お付き合いをする中で、「❍❍君(ご主人)に訊いてみる」というセリフをよく耳にしました。
(へぇ、仲良しなんだなぁ)
若干の違和感があったもののその頃は何とも思っていませんでした。
しかしある日、衝撃的な話を聞くことになりました。
ご主人に、可愛っがっていた猫を捨ててこいと言われたというのです。
個人的に動物好きな私は、猫を捨てるというという事にも驚きましたが、もっと驚いたのは、彼女がご主人に反論することなく(渋々ではあるにせよ)従う姿でした。
結局猫は彼女の知人に引き取ってもらったそうですが、私にとっては、お付き合いのあるそのご夫婦の関係にかなりの疑問を持った出来事でした。
そんな事が気になって、それとなく訊いてみたところ、金銭的な管理は全てご主人、掃除やその他家事についてもことごとく口を出してきて嫌になると、ポツリポツリと話してくれました。
全ての決定権はご主人、反論することは殆どない、私にどこまで真実を話してくれたのかは判りませんが、彼女に見られる影はそういう事が原因だったのだと想像出来ました。
神経質で綺麗好きなご主人などはその辺にゴロゴロいると思うのですが、奥様が「はいはい、分かりましたよぉ〜」くらい言えていれば問題はないのでしょう。
それを言わせないくらいの何かがあるのですね。
言葉や態度で相手を萎縮させ支配する、きっとこういう事なのだと思います。
決して相手と対等に話す事はなく、言い返すことなどもちろん出来ず、大なり小なり怯えている。
明らかにハラスメントです。
この問題で重要なのは、被害者・加害者の両者がそれに気が付かないケースが多いという事です。
夫(妻や親)といると自分がいつも怯えている、緊張する、うまく喋れない、などと思うことがあったら迷っていないで誰かに相談して下さい。
他人だったら会わなければ良いけれど、家族だったらそうはいきません。
一度しかない人生、もっと楽しく生きられるはずです。
あなたが我慢していると、本当にあなたを愛してる人が不幸です。
その事がきっと加害者のためにもなると思います。
もう一つ個人的に思う事は、ネットやその他メディアなどで無責任な情報があふれる中で、自分がそれの被害者だと勘違いしてしまうことです。
自分が被害者だと勘違いしてしまうと、加害者を一人増やし、あなた自信がハラスメントの加害者になってしまう事にもなります。
一人で判断するのではなく、ちゃんとした専門家の方に相談するのが良いと思います。
夫から妻、妻から夫、親から子供、子供から親、恋人同士、様々なケースがある中で、私自信もモラル・ハラスメントをしてはいないか考えさせられてしまいました。
余談ではありますが、高橋ジョージさん、まだまだ第二の人生・第三の人生もある若くて可愛い美佳ちゃんが’別れたい’と言っているのだから、とっとと別れてあげましょう。
彼女なりに長い間悩み、苦しんで出した結果だと思いますよ。
母親が幸せでなければ、子供が幸せであるはずがないのです。
彼女の事を本当に愛しているのなら、遠くから見守ってあげるのも大人の愛の形だと思うわよ?
(コレは二人の実状をメディアでしか知り得ない個人の無責任な発言です。)